●すぐきの中から全く新しい乳酸菌、ラブレ菌発見!!
健康にいいとされる植物性乳酸菌のラブレ菌は、京漬物のすぐきから発見されました。
ラブレ菌を最初に発見したのは、ルイ・パストゥール医学研究センターの岸田綱太郎博士です。
博士は健康にいいとされる食品について研究していたところ、長寿で有名なコーカサス地方では、ヨーグルトや乳酸菌飲料が多く口にされているという事実から乳酸菌研究に力を入れてきました。
そのような中、博士は「京都の男性は全国2位の長寿」という新聞記事を読まれました。
京都で長年暮らしてきた博士は、この記事に興味を持ち、京都の人が好んで食べる漬物をいろいろと調べました。
そこで、1993年に京都の漬物の中でも特にすっぱいすぐきの中から全く新しい乳酸菌の一種を発見し、それをラブレ菌と名づけました。
ラブレ菌の特徴
- 漬けを作る「室」や「樽」に乳酸菌が長年住み着いていると言われています。
すぐきの過酷な環境で育つラブレ菌は植物性乳酸菌の中でも、生き抜く力が特に強いです。
●生きたままの植物性乳酸菌ラブレ菌!!
古来より日本人は味噌や醤油、漬物などの植物性の発酵食品を食べ続けてきました。
乳酸菌には、動物性乳酸菌と植物性乳酸菌の二種類あります。
- 動物性乳酸菌
- 乳などの素材を発酵させ、ヨーグルトやチーズを作ります。
- 植物性乳酸菌
- 野菜や穀物を発酵させ、すぐきなどの漬物、味噌、醤油などの発酵食品を作ります。
植物性乳酸菌は、過酷な環境でも生き抜く生命力が強いため、胃酸や消化液といった過酷な環境をくぐり抜ける確率が高くなります。
すぐきは、健康志向が強いアメリカでも「マジックピクルス」などと称されて、注目される食品となっています。
健康のことも考えつつ、おいしく食べたいものです。