かぶらの一種であるすぐき菜は、一説では、上賀茂神社の神官が賀茂川の河原に自生していたすぐきを持ち帰り、上賀茂神社の境内で栽培したのが発祥とされています。
約340年前の「日次記事」(1667年)にもすぐき菜の記載があります。
手間ひまをかけて作られていたすぐきは、御所に務める公家などに配られた進物用の品だったそうです。
上賀茂神社
江戸時代末期頃、上賀茂神社近くの農家でも栽培されるようになりましたが、一本たりとも他所に持ち出すことは禁じられていました。
そのような中、上賀茂の地だけにすぐきの発酵技術が脈々と伝承されてきたのです。